■透析室の紹介
透析室は、平成13年に30床で開設しましたが、平成25年3月に、ベッド数50床に増床し、通院困難な 方やADL低下等で入院治療が必要な患者様を積極的に受け入れて来ました。そして、患者様の増加に伴 い、令和3年に25床増設してベッド数75床で180名の透析治療を行っております。また、病院に隣接して いる当院関連施設、介護老人保健施設、特別養護老人ホ-ム等への透析患者様の入居者も増えており、介 護の必要がある通院困難な方には隣接する施設に入居頂き安心の透析環境を整えご好評頂いております。 施設間の送迎も行っております。病棟は透析室と隣接しており、透析後の患者様が体調不良の際は、短期入院も可能な施設となっております。また、在宅での生活が困難になった場合、長期入院可能な病棟もあ ります。
■透析診療案内
担当医師 | 岩瀬剛院長 他5名(非常勤含む) |
スタッフ | [透析]師長 1名、認定看護師 1名、糖尿病療養指導士 1名 |
〃 | [リハビリ科]科長 1名、PT 20名、ST 1名、OT 4名 |
ベッド数 | 透析室 75床 |
月・水・金 | 午前9時〜 (2サイクル) |
火・木・土 | 午前9時〜 (1サイクル) |
透析装置 | ニプロ社(NCV-3) |
◎治療クール
入室時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前クール | 8:50〜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
午後クール | 13:30〜 | 〇 | 〇 | 〇 |
■透析入院患者対応可否
IVH | IVHポート | 胃瘻 | 経鼻栄養 | 気管切開 | 人工呼吸器 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
酸素・吸引 | MRSA | その他感染症 | 人工肛門 | バルーン カテーテル | インスリン |
〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
認知症 | リハビリ | ターミナル | 生活保護 | 透析 | |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
透析認定看護師として
◎透析看護認定看護師の役割
- 実践:個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。
- 指導:看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
- 相談:看護職等に対しコンサルテーションを行う。
◎透析看護認定看護師の知識と技術
・安全かつ安楽な透析治療の管理
・長期療養生活におけるセルフケア支援及び自己決定の支援
「腎臓病患者様のその人らしい生活を支えるために」
透析患者様のそれぞれのライフステージの中で、その人らしい生活を継続するために腎臓病患者様と向き合っていきます。そして、「腎臓を守るための支援」「慢性腎臓病における各ステージでの治療の支援」「腎不全となってしまったときの療法選択の支援」「透析療法を受けながらその人らしい生活を継続するための支援」など、患者様の生涯にわたりよき支援者となれるよう、患者様とのコミュニケーションを大切に、自己研鑽に努めていきたいと思います。
透析看護認定看護師 佐藤恵子
糖尿病療養指導士として
透析治療における血糖管理は、グリコアルブミン20.0%未満と随時血糖180〜200mg/dlを目標としています。透析導入前から指標は変わりますが糖尿病治療の本質は変わらず、「低血糖の予防」「適正な血糖コントロール」「心臓合併症の予防」です。単に透析治療だけを行うのではなく糖尿病管理にもきちんと着目し、毎月の定期血液検査から血糖値を把握し、糖尿病とその療養支援全般に関する専門知識を活かしながら糖尿病療養指導士として務めています。
糖尿病療養指導士 菅澤和子
フットケアについて
透析治療を⻑く続けていると、腎臓だけでなく他の部分にも症状が現れることがあり、足病変を引き
起こす可能性が高くなります。特に動脈硬化や石灰化によって血管が狭くなったり、詰まったりする
「虚血」を引き起こしやすい状態となり重症化すると壊疽、切断など最悪な状況となります。
そこで、定期的に足のチェックを行い、爪の手入れや保湿ケアなど患者さんと共にケアを進めて異常
の早期発見に努めています。
透析中にリハビリテーション
当院の特殊性として理学療法士と連携を取りADL低下の予防を目的とした透析中の運動リハビリテーションを取り入れ、運動不足の解消、足や腰の体操ストレッチや、下肢筋全般の筋肉を強化し、立ち上がる、座る、しゃがむ、歩く等の動作、日常生活に必要な筋力を強化します。患者様一人一人に合わせたプログラムを提供しています。
透析患者様は精神的な重圧をはじめとする多くの問題を抱えておられることが多いようです。
私達スタッフは患者様が安心して治療が受けられるように全人的な治療を目指して取り組んでいます。
透析患者送迎について
送迎サービスが利用できます。送迎範囲には、地域や利用者の状況によって検討させていただきます。事前に病院へお問い合わせください。
■臨床工学部
◎ごあいさつ
臨床工学技士は、メディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。
今後益々複雑化・高度化する医療機器の安全確保と有効性維持の為、院内のチーム医療に貢献しています。
血液浄化業務
2021年4月、透析センターの増床により、本館49床、新館26床、計75床で月水金2クール火木土1クールにて透析治療を行っています。
当院では、補充液に透析液を使用するオンラインHDFやI-HDF(間歇補充型血液透析濾過)を施行しているため、臨床工学技士は、年間通して水質を担保する管理を積極的に実施しています。
当施設ではVA(血液の経路)管理に、日常の穿刺やシャント音を聞く中で狭窄などの疑いがある患者さまに対して医師指示のもと、臨床工学技士が超音波エコーを用い血管内腔の評価や血流の評価を行っています。
シャントPTAへの介助業務も行っています。
ME機器管理業務
院内で使用する主要な医療機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器等)使用後は、機器清掃、使用後点検等を行います。臨床工学技士は、医療機器による事故発生を防止するため、保守点検、修理、並びに使用者研修を行い、医療機器安全運用に努めております。業務を行う場所は、手術室・透析室・血管造影室・外来・病棟、など様々です。また、新規機器購入時は機器選定に積極的に関わり、院内における医療機器安全使用に貢献しています。
当院の管理機器一覧
•輸液ポンプ
•シリンジポンプ
•心電図モニタ
•人工呼吸器
•搬送用人工呼吸器
•低圧持続吸引装置
•電気メス
•麻酔器
•AED
•除細動器